真昼の星

夢咲く舞台に輝け私

【SVシングルシーズン18】氷結ミライニューラ【最終12位】

SVシングルシーズン18で使用して最終12位だった構築。
TN:あんのういも

コンセプト

  • 攻めに優れた補完で崩せない構築を作らない

構築経緯

■ - jiri_Pokemonのブログ
竜王戦予選で2位だった方のチョッキミライドン+鉢巻パオジアンが攻めの補完に優れており、初回シーズン特有の様々なサイクル系統に対する汎用崩しになっていると考え、軸として組み始めた。
原案の霊獣ランドロスは有限故に扱いが難しかったため、天候変更や吹き飛ばしによる起点回避、回復技によるターン稼ぎを行え、何より使い慣れてるカバルドンに変更した。
このままでは明らかにパオジアンに苦しい戦いを強いられるため、明確に強いポケモンとしてスカーフ水ウーラオスを4枠目に採用した。
上記4枠では特殊と組んでるコライドンとカイリュー、単体ではテツノツツミ、ギミックは毒菱系統が厳しいと感じたため、課題の相手との撃ち合いに参加しやすいハバタクカミ、毒菱回収が可能でドオーやドヒドイデ辺りを起点に崩しを行える飛行テラス挑発オオニューラで補完し構築が完成した。

個別解説


ミライドン @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: こおり
特性: ハドロンエンジン
性格: ひかえめ
207(252)-94-121(4)-198(196)-136(4)-162(52)
イナズマドライブ / りゅうのはどう / ボルトチェンジ / テラバースト

伝説枠。
超高耐久物理(ディンルー、ホウオウ)や高速物理(パオジアン、コライドン、ザシアン)以外であれば大体撃ち合って勝てるのがすごい。
エレキフィールドによって眠り、タイプによって麻痺を拒否できるので運勝負に持ち込まれ辛い点も魅力的だった。
ミライドン自身から地面タイプを崩すルートがあるとサイクル戦が楽になることが多いため、氷テラバーストを採用。
氷テラスはテツノツツミやパオジアン、白バドレックスの氷打点を半減しながら、ミラーに弱くならないことから受けの観点でも相性の良いテラスになっている。
竜星群は外しのリスクから地面テラスに見える相手が来ても技を押すことを躊躇う場面があったので、低リスクな様子見技として竜の波動にした。地面タイプをミライドン起点で崩す時は氷テラバーストを押せばよいので、安定感のある竜技採用は正解だったように感じる。
Sラインは最速95族(レックウザやBキュレムグライオン)を抜ける辺り。チョッキミライドンミラーにもあまり負けなかったのでこれで良かったと思う。


パオジアン @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: こおり
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
159(28)-189(252)-126(204)-99-86(4)-158(20)
つららおとし / かみくだく / ふいうち / こおりのつぶて

ミライドンとの攻めの補完が取れた最強の物理アタッカー。
高火力特殊電気+高火力物理氷の打点を受けられるポケモンはほぼ存在せず、ミライドンかパオジアンどちらかから崩しに行くことができた。
ボルトチェンジ+氷の礫で縛れる範囲も広く、対面的な強さも持ち合わせた並びだったと思う。
終盤そこそこの頻度で当たったホウオウ、白バドレックス、ルナアーラに対して、ミライドンと合わせて非常に強く出ることができたので取りこぼしを少なくできたことも良かった。
特に対HAチョッキホウオウはミライドンとカバルドンによって初手を強制しているため、パオジアンを合わせて氷テラス氷柱落としを撃つことで何度もイージーウィンできた。
技構成的にミラーは他で削らないと勝てないため、白バドレックスに強く出れたり、無振りホウオウの聖炎を1回耐えることができるようにBベースに寄せた。ミライドンから引く際の地震による削りを軽減できたり活きる場面はかなり多かったように感じる。

A

  • H振りホウオウを氷テラス氷柱落としで確定1発


カバルドン @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: はがね
特性: すなおこし
性格: のんき
215(252)-132-187(252)-88-93(4)-46 *S0
じならし / ステルスロック / ふきとばし / なまける

何の変哲もない物理受け。
コライドンやザシアン受け、ルナアーラの阻害、白バドレックスのトリックルーム枯らし、その他オオニューラを通す時のステロ撒きとしての役割が主だった。
ザシアン受けは成立していなかったし、終盤ゴチルゼルに怯えてあまり出せなかったので微妙な気もするが中々替えが効かない。
欠伸はミライドンの噛み合いが悪いので不採用。カバルドンのアイコンをしたエアームドのイメージで使用していた。
挑発コライドンが来たとしても裏と合わせて抗えるように地震ではなく地ならしとしている。
水ウーラオスにパオジアンと併せて選出し、カバルドンの定数ダメージでパオジアン圏内に入れる立ち回りを良くしていた。見えない役割集中になるのでそこそこ強い動きだったと思う。
トリックルーム白バドレックス相手にターン枯らしを行えるように最遅鋼テラス。トリックルーム以外にはデメリットが多く出たので普通にSは落とさなくて良いと思う。


ウーラオス(連撃) @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: みず
特性: ふかしのこぶし
性格: ようき
175-182(252)-121(4)-74-80-163(252)
すいりゅうれんだ / インファイト / かわらわり / とんぼがえり

対パオジアン要員。
パオジアンが居ても選出枠が足りなくて出せないことがそこそこあった。(欠陥)
瓦割は対壁に厚くできると思い採用したが、壁を割った後隙が結局きついので普通にアクアジェットやアイススピナーの方が良い。
陽気の理由はスカーフカイオーガやテラパゴス、Bキュレム等を咎めたかったのと水ウーラオスに後出しすることが多く、その時に確実に削りを入れたかったため。火力不足はあまり感じず、陽気のお陰で拾えた対戦も多いので正解だったと思う。


ハバタクカミ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: じめん
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
131(4)-67-75-187(252)-155-205(252)
ムーンフォース / たたりめ / マジカルフレイム / でんじは

ミライドンの次に出した汎用枠。
ここまでカバルドン頼みになっているコライドンやカイリューにタイプで強く出れて、種族値によってテツノツツミと撃ち合える枠として採用した。
補完としての採用だったが、終盤カイリュー+特殊伝説構築の増加に伴い選出回数も大幅に増えた。
ムーンフォースを連打してミライドンに繋ぐ単純な動きが強かったと思う。
カイリュー入りは神速が一貫しないように、襷まで削れていたとしても残せる展開を目指せるのであれば積極的に残していた。
自分がコライドン入りを考えたときに襷電磁波ハバタクカミを超えられなかったので、それを信じて電磁波を採用している。
終盤多かったハッサム用にマジカルフレイムを入れたが、普通に警戒されてたのか一度も蜻蛉されずにバレパンで処理されていた。
ミライドン構築なのでミラーに強くなるかもしれない地面テラスにしていたが、蜻蛉返りを考えると微妙な択になりやすく、結局切っても裏で処理されるだけだったので、スカーフ黒バドレックスを咎められる可能性のあるノーマルで良かったかもしれない。


オオニューラ @ エレキシード
テラスタイプ: ひこう
特性: かるわざ
性格: いじっぱり
175(156)-190(180)-84(28)-54-101(4)-158(140)
インファイト / アクロバット / つるぎのまい / ちょうはつ

毒菱回収できてエースにもなれるすごい奴。
毒菱系統の構築(主にグライオンやドヒドディンルー)をちゃんと崩し切れるように飛行テラスの挑発を持たせ、ついでにアクロバットで黒バドレックスにも出せるようにした。
飛行テラス+挑発はドオーやグライオンドヒドイデ+ディンルー辺りを咎めることができ、使用感がかなり良かった。
スカーフミライドンやテツノツツミ等も上から殴れるので受け攻めスイッチ系の構築にも出せるのが強み。
エレキシード込みでそこそこ堅いので様々な相手を起点に舞うことができ、積めれば大体の相手が確定1発圏内に入るので全抜き体制は整えやすい部類だった。
カタログスペック上はすごいので色んな相手に出したくなるが、1回舞える程度の耐久しかないことから対面系統の処理に弱い。
飛行テラス挑発で嵌めに行ける等相手を見極めて選出する必要があった。

A

  • できるだけ高く

HB

  • A↑1特化ザシアンの巨獣斬をほぼ1耐え

HD

S

  • S210までのスカーフ黒バドレックスを抜ける

総評

ミライドン+パオジアン、ステロ+ボルトチェンジ、ミライドンのテラバースト氷、挑発オオニューラと多様な崩しパターンがあるのでサイクルチックな構築に対しては高い勝率を出すことができた。
シーズン初回にしてはそこそこまとまりのある構築が組めたと思うが、上位伝説構築に対しては対面的に動かしていくパターンが多いので噛み合いが良くないと勝てない構築だったとは感じる。
きついのは高速物理伝説や壁ミライドンで、特にザシアンはミライドン赫ガチグマ対面で電気技撃ったり釣り交換多用しても3割取れれば上々という有り様だった。
パオジアン、ディンルー、カイリュー辺りが特殊伝説と固まっているパターンも選出が窮屈で苦しい。
採用率下位伝説には強いので取りこぼしは防げるが、採用率上位伝説には安定感がないので、1位を目指すにはコンセプトから間違っていた感が否めない。

所感

信じられないぐらい立ち回りが安定しなかったことでシーズン最終日1時時点で1600位まで落ちてしまったが、眠眠打破を飲んでから明らかに集中力を取り戻し、8時半頃1桁タッチまで行くことができた。
諦めなければ意外と最終日からでも取り戻せることが分かったのと、深夜を走り切るためのコンディションを整えることの重要性を知れたシーズンだった。(今後集中したい時は眠眠打破で戦っていく所存)

Special Thanks

  • 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 応援してくれたぶえめいぼのみんな
  • 配置を指導してくれたわふおさん

【竜王戦2024 挑戦者決定戦】クエスコライ展開 【最終1位】

ポケモン竜王戦2024 挑戦者決定戦で同じパーティを使用したおろしぽんずさんが1位を取ったので代筆します。


エスパトラ 173-*-108-156-81-138
コライドン 197-205-136-*-121-165
ガチグマ 201-*-141-188-117-76

構築経緯

見せ合い無し33という特殊ルールである関係上、多少無理やりな立ち回りを取り入れてでも対応範囲の最大化を目指すという観点で構築を組み始めた。
竜王戦の仲間大会等の流行を追う限り、構築系統としてはスタンダードな対面、ミラコラ+受け2の受け攻めスイッチ、毒菱、壁、トリルあたりに分類できると考え、この中で特にミラコラ+受け攻めスイッチに有利を取ることができなければ上位に残れないと考えた。
受け回しを崩す上でミライドン、コライドンどちらが優位か考えたとき、ミライドンではメインウエポンどちらも無効タイプがある関係で挑発等の搦手がなければ崩せない≒スカーフミラコラ引き択への対応が難しいが、コライドンであれば環境的に一貫を切りづらい炎・格闘がメイン打点であること、拘り鉢巻を持たせることでそれらを超火力で押し付けられるという点から鉢巻コライドンを選択することにした。
次にスタンダードな対面系統に押し負けないようにミラコラどちらとも撃ち合える性能を持ち、環境的に必須な電気技の一貫を切りつつ、地面タイプミラーの撃ち合いに強いガチグマを採用。型はテラス無しでラス1のミラコラ対面に勝てる可能性が残り、壁やトリルターン稼ぎもできると考えて、堪える+イバンの実とした。
ここまででスタンダードへの撃ち合いや有利対面で着地さえすれば受け攻めスイッチはクリアできそうなので、ここから受け攻めスイッチの初手スカーフ、毒菱、壁、トリルへの対策になる核がいないか探した。
初手スカーフの様子見、壁、トリルターン稼ぎが必要という条件から守るを使えるポケモンを置くべきだという結論に達し、加速により守るを強く使うことができ、多くの毒菱要員にも一方的に負荷をかけられるクエスパトラが条件を満たしていると考え採用した。

個別解説

エスパトラ@気合の襷
鋼テラス
173-*-108-156-81-138
ルミナコリジョン ラスターカノン バトンタッチ 守る

最高の初手要員。
採用される主な悪タイプがオーロンゲやディンルー、パオジアン程度しかおらず、鋼タイプも逆風な環境だったのでルミナコリジョンを強く使うことができた。
守るによる初手ミラコラの型判別や壁、トリルターン稼ぎ、加速バトンでコライドンやガチグマに繋ぐ動きと立ち回りの幅を増やすことに大きく貢献してくれた。
Bに振ることで初手のマンムーマリルリと撃ち合えたり(叩き落とすは無理)、コライドンのスケイルショットを4発までは耐えることができるのが偉い。
Sを下げたことで守らなければならない回数は増えるが、初手瞑想やルミナコリジョンを考えると悠長なことはできないので守る読み行動はそこまでされなかった。
ラスターカノンは氷、フェアリータイプやそれらテラスが環境に多く存在しており、ルミナコリジョン*2圏外のハバタクカミやチョッキマンムー等に見えない突破手段となり数々のイージーウィンをもたらしてくれた。

C

  • 余り

HB

S

  • ↑1で最速テツノツツミ抜き
  • ↑3で↑1最速コライドンを抜ける

コライドン@拘り鉢巻
炎テラス 197-205-136-*-121-165
フレアドライブ ニトロチャージ けたぐり ワイルドボルト

火力指数11万の化け物。
晴下のテラスニトロチャージが剣盾特化ザシアンの巨獣斬とほぼ同じ指数と書けば火力の異常さが分かる。
エスパトラの加速バトンから繋いだ時のフレアドライブやけたぐりの制圧力が凄まじく、後発コライドンやミライドンの展開を上から抑え込みながら戦うことができた。
ワイルドボルトペリッパーやソウブレイズ用に入れたが、素直に逆鱗を入れても良かったかもしれない。

A

H

  • 反動意識の余り

S

  • ↑3で↑2最速コライドンを抜ける
  • ↑2で最速スカーフミライドンを抜ける

ガチグマ@イバンの実
フェアリーテラス
201-*-141-188-117-76
ブラッドムーン 大地の力 ムーンフォース 堪える

一般枠の中で撃ち合い性能が最も高いと思っていたポケモン
ミラコラが先制技を覚えないので、イバンの実が無駄になりづらいのが強かった。
ルミナコリジョンから繋ぐことでガチグマ単体では崩せない相手を特殊方面から崩すような動きもできて相性が良かった。
真空波を切った影響はそこそこ感じたが、それよりも炎コライドン、通常ミライドンへのダメージソースになる大地の力、テラスのないコライドンをワンチャンス捲れる可能性がありグライオンにギリギリ隙を見せなさそうなムーンフォースの方が大事だと考えた。
HDに多く割くことでミライドンに堪えるをせずに2回行動できる場面がそこそこあったお陰で捲れる展開も多かった。
ただ、特化ミライドンまで意識した影響で物理方面への乱数が怪しくなってしまったのでそこは失敗だった。
テラスはドラゴン・格闘打点を半減することで、コライドンと併せて拘りコライドンの技の一貫を切れるフェアリーとした。

C

  • 余り(無振り炎コライドンを大地の力で50%1発)

HD

  • C205ミライドンの流星群を確定耐え

S

  • ある程度のミラーを抜ける程度

総評

バトン展開、イバンの実、守る、堪える等アドリブの効きやすい要素が多かったので、択は増えたがその分対応範囲の最大化にも成功していたように思う。
コンセプト通り受け2枚入りの構築には非常に高い勝率を出せていたのは良かった。
苦手だったのはクエスパトラがアドバンテージを取りづらい毒菱展開、HB特化オーロンゲの壁展開、また単体だとカイリューやチオンジェン辺りだった。

後語り

自分はマッチング、運、噛み合い全てに恵まれず大敗を喫しましたが、同じ構築を使ったおろしぽんずさんが1位、しざよさんも1700後半と奮闘してくれました。
おろしぽんずさんは構築が完成してから熱心に壁打ちや環境分析を行ってたので、それらが報われたようで本当に良かったと思います。
勿論自身が勝ちきれなかったのは悔しいので、次回公式大会に出る機会があれば全力を尽くしたいと思います。

【SVシングルシーズン11】キタカミ式有限サイクル【最終16位】

SVシングルシーズン11で使用して最終16位だった構築。
TN:まひる


Aキュウコン 175-*-124-102-121-150
赫ガチグマ 213-*-140-187-110-72
カイリュー 175-202-140-*-121-101
サーフゴー 163-*-115-185-111-149
炎オーガポン 183-165-124-*-117-137
水ウーラオス 175-200-121-*-80-149

コンセプト

  • ノーマルテラスガチグマで全てを破壊する

構築経緯

カタログスペック上最も強いと言われているノーマルテラスの突撃チョッキ赫ガチグマから構築を組み始めた。
赫ガチグマ視点で最も煩わしいのが両ウーラオスであるため、これらへの後出し、場に出した後の補助が強く行えると考えてゴツゴツメットのAキュウコンを採用した。
2体ではサーフゴーがきつすぎるのとハバタクカミへの耐性が薄かったので補完として炎オーガポンを採用し、ここまでを基本選出とした。
4枠目以降はサイクルを回しづらいイーユイや水オーガポン辺りを対面的に咎めカイリューと水ウーラオスを採用し、最後にステロ・毒菱展開、受け回し辺りへの耐性が一番マシになると考えてサーフゴーを採用した。

個別解説

赫ガチグマ@突撃チョッキ
ノーマルテラス
213-*-140-187-110-72
ブラッドムーン ハイパーボイス 大地の力 真空波

ノーマルテラスブラッドムーンでほぼ全てのポケモンを吹き飛ばしていく。
最終日付近の環境では欠伸ガチグマの流行+一撃で吹き飛ばしに来る眼鏡サーフゴーやイーユイを返り討ちにできることもあり、一周回って環境に刺さっていたように感じた。
対ハバタクカミはムーンフォースのCダウンが痛いので可能な限り炎オーガポンに役割を分散させるようにしていた。
ほぼ全てのポケモンと撃ち合えるが故にどこでHPを消費するのか選ぶことが大事なポケモンだった。

HD

  • C205眼鏡イーユイのオーバーヒートを最高乱数切って耐え

C

  • 11n

Aキュウコンゴツゴツメット
水テラス
175-*-124-102-121-150
吹雪 ムーンフォース アンコール オーロラベール

赫ガチグマや炎オーガポンがウーラオスやパオジアンと対面した時に引き先となるポケモン
両ウーラオス・パオジアンに対する後出し性能+オーロラベールによるサイクル補助がかなり強い動きで、出した対戦はだいたい活躍してくれた。
パンチグローブウーラオスが体感減っていたこともあり、ゴツゴツメットの刺さりがとても良かった。
カプ・レヒレのいない環境で自分だけがカプ・レヒレを使っているような感覚だった。物理の固いフェアリータイプは何だかんだ強い。

S

HB

  • 余り(A204カイリューのノーマルテラス鉢巻神速をほぼ2耐え)

炎オーガポン@竈の面
炎オーガポン
183-165-124-*-117-137
棍棒 ウッドホーン 電光石火 剣の舞

鋼打点の一貫切りを目的として採用。
Aキュウコンがパオジアンに削られて水ウーラオスに処理されても良いようにHBベースで対面性能の高い型にした。
赫ガチグマと併せてハバタクカミとサーフゴーに対して薄っすらと全対応することができる。
折角壁を採用しているので剣の舞を採用していた。たまに活躍することもあったが、恐らく岩石封じやじゃれつくの方が活きる場面は多い。

配分参考(Bライン甘えてSラインを準速サーフゴー抜きまで上げた形)
【S10 最終10位】 異端カバカイリューホムラ - 龍の祠

カイリュー@拘り鉢巻
ノーマルテラス マルチスケイル
175-202-140-*-121-101
逆鱗 アイアンヘッド 炎のパンチ 神速 

シーズン8で使用したカイリューの流用。
赫ガチグマが呼ぶ水オーガポンやイーユイ、タラプカイリュー辺りに強く出られるノーマルテラス鉢巻。
ハバタクカミへの打点としてアイアンヘッドハッサムとアーマーガアへの打点として炎のパンチを入れた。
あまり想定されてない型だったのか神速の通りが良く、何回かイージーウィンを拾うことができた。

HB

  • ↑1A204ノーマルテラスカイリューの神速*2をマルチスケイル込みでほぼ耐え

ウーラオス@気合の襷
フェアリーテラス
175-200-121-*-80-149
水流連打 インファイト アクアジェット アイススピナー

今期の入れ得ポケモンだと考えていたため、汎用性の高い襷で採用。
スケイルショットカイリューがあまりにも重いため、1ターン無償でもらって無理やり処理するフェアリーテラス。
そんなに下振れることもないが上振れも少ない活躍ぶりだった。

サーフゴー@拘りスカーフ
鋼テラス
163-*-115-185-111-149
ゴールドラッシュ シャドーボール 悪巧み トリック

ステロ、毒菱辺りをそこまで苦にせず、遅いハバタクカミ等を上から縛れるスカーフ持ちとして採用。
炎オーガポンやイーユイが多く最終日はあまり出せなかったが、最低限の仕事はこなしてくれた気がする。
受け回しにワンチャンを作るために悪巧み+鋼テラス。

所感

基本選出は結構強く、採用率上位で固まったパーティには高い勝率を出すことができた。
反面裏選出はもっと最適化できたように感じている。(Aキュウコン出せない時に赫ガチグマとウーラオスが対面するとお祈りノーマルテラスしなきゃいけない等、裏選出が上手くまとまらないことが頻発した)
後、随所での有効急所や最終戦を同速+最高乱数引きで勝ったりと運もかなり味方したシーズンだったので順位は上振れている寄りだと思う。
次シーズン以降はもっと納得の行く形まで構築の完成度を高められるように考察を進めたい。

Special Thanks

  • 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 応援してくれたぶえめいぼのみんな

【SVシングルシーズン10】弱点保険カイリュー軸対面構築【最終11位】

SVシングルシーズン10で使用して最終11位だった構築。
TN:まひる


キラフロル 189-67-111-200-102-107
炎オーガポン 185-146-143-*-117-133
カイリュー 197-198-123-120-120-90
ハバタクカミ 161-*-115-156-156-158
パオジアン 155-172-101-*-85-205
水ウーラオス 207-166-152-*-80-117

コンセプト

  • キョジオーン入りの裏表選出両方に対応する

構築経緯

シーズン中盤に炎オーガポンと同居した弱点保険カイリューが強いことに気づき、環境的に増えることは明らかだったキョジオーン入りにも有利を取れると思ったため、そこから構築をスタートした。
弱点保険はサイクルとの相性が悪いため、構築は対面的に組むことにした。
対面駒の2枚目にはカイリューが取ったアドバンテージを維持しやすいポケモンとしてブーストエナジー持ちのハバタクカミを選択し、3枚目には対面構築ミラーのイダイトウやパオジアンに一番マシな処理ルートになると考えて襷パオジアンを採用した。
炎オーガポンはどこにでも出せる性能をしている訳ではないと思ったので、基本選出で処理するのが難しい相手への崩しに役割を絞り、キョジオーンやヘイラッシャに隙を見せづらいHBベースの身代わり剣の舞型で採用した。
ここまでで相手のステルスロックや毒菱がとても痛いので、設置技を弾きつつ重めなチオンジェン辺りに弱くないキラースピン持ちのキラフロルを採用した。
最後にパオジアンや水ウーラオス、地割れのないヘイラッシャ、霊獣ランドロス辺りに抗えて、受け回しを誤魔化せる可能性がある挑発持ちのゴツメ水ウーラオスを採用した。

個別解説

カイリュー@弱点保険
鋼テラス マルチスケイル
197-198-123-120-120-90
アイアンヘッド 地震 流星群 神速

革命を起こしかけた最強の初手要員。
岩打点や初手ブーストハバタクカミの増加によって弱点保険が非常に発動しやすく、テラスを切らずに1.5枚以上持っていく展開が多々発生した。
特に対ハバタクカミは襷やシャドーボールムーンフォースのような型バレしてるような動きを除き、テラスを切らず勝つことができたのでテラス択を取らずに相性関係を逆転できるのが革命的だった。
更に真価は対キョジオーン性能にあり、初手対面で地震と塩漬けを撃ち合って弱点保険を発動すると、フェアリーテラス、毒テラス両方に対応可能で裏引きにも大きな負荷をかけられる盤面を初手から作り出すことができた。
仮にキョジオーンを残してカイリューを処理されても、削れたキョジオーンを挑発ハバタクカミと身代わりオーガポンで強く使わせないことができたので、全体で隙を見せずに対応することができた。
流星群は初手のカウンター水ウーラオスガブリアスカイリュー、霊獣ランドロス、ヘイラッシャを削りに行けるのが強かった。
テラスタイプは対パオジアンやテツノツツミ、削れた状態からハバタクカミとの相性関係を逆転できるのが強力な鋼。
パオジアンの3割怯みに付き合うこと、スケイルショットカイリューに革命返しされたこと以外は本当に強い型だった。

HB

A

  • 11n

ハバタクカミ@ブーストエナジー
電気テラス
161-*-115-156-156-158
ムーンフォース シャドーボール 甘える 挑発

対面選出の2枚目に出すことが多い。
カイリューで得たアドバンテージを維持しやすい挑発持ち。
最初はCSベース地面テラバースト持ち3W挑発で使っていたが、真っ当な竜舞カイリューに無限連敗したので最終日4時頃にHBベースの甘えるに変更した。
物理偏重な環境だったので甘えるの刺さりが良く、この変更からレートを伸ばすことができた。
テラスタイプは電磁波に耐性が全くないのはどうかと思ったので、テラスが余ってる時にケアできる電気。エアスラカイリューに強いことで拾えた対戦が2回あったのでこれで良かったと思う。

パオジアン@気合の襷
ゴーストテラス
155-172-101-*-85-205
氷柱落とし 噛み砕く 氷の礫 聖なる剣

対面選出の3枚目として出し、対面ミラーのイダイトウやパオジアン、岩オーガポンとかを詰め切ってもらう。
鋼テラスカイリューが多すぎたため、終盤は水ウーラオス、オーガポンを選択することが多く選出率は低くなったたが、イダイトウ辺りの負けたくない相手を確実に詰め切ってくれるので抜くに抜けなかった。
どちらかと言えば最後の方はウーラオスやヘイラッシャのいない相手への初手出し要員にすることが多かった。
テラスタイプは神速や電光石火をケアできるゴースト。

炎オーガポン@竈の仮面
炎テラス
185-146-143-*-117-133
棍棒 パワーウィップ 剣の舞 身代わり

対面選出(パオジアン)で対応の難しいキョジオーンやヘイラッシャがいた場合に積極的に選出する。
塩漬けに対して身代わりを残せるのが強いが、カイリューだけでキョジオーン入りを崩壊させることが多くこの盤面になることは少なかった。
キョジオーン以外にもヘイラッシャやドヒドイデに身代わりを残してアドバンテージを取る動きが取れたので間違いなく強い技だったと思う。
HB方面が非常に固いのでキョジオーン入りに裏選出されて水ウーラオスやパオジアンと対面しても戦えたのが良かった。
草打点は水ウーラオスやヘイラッシャを迅速に処理したかったので、命中不安はあるもののパワーウィップとした。
カイリューと並べることで初手の岩打点を誘発することを期待して採用したが、与えた役割も忠実にこなしてくれる最高のポケモンだった。

HB

  • 121キョジオーンの塩漬けを身代わりが最高乱数切って耐え
  • 172パオジアンの氷柱落としをほぼ2耐え

キラフロル@突撃チョッキ
草テラス
189-67-111-200-102-107
パワージェム キラースピン 大地の力 エナジーボール

ステルスロックと毒菱両方をケアできる替えの効かない性能をしたポケモン
カイリューの苦手とするコノヨザルやディンルー等のステルスロック展開やチオンジェン入りに抗うために採用した。
主にテラスを切っても展開勝ちできそうな場合や後発パオジアンをステロ展開に置きたい時に初手出ししていた。
キラースピンが強く、チオンジェン入りやステルスロック展開相手に良く刺さってくれた。
基本的には初手出しして対面的に扱うが、後述のゴツメウーラオスと地味に相性が良く、有限サイクル選出することもたまにあった。
テラスは水、地面打点に裏目をつける草。有名すぎて一点読みされるのでテラス切ってもアドバンテージを取りづらいのは弱かった。

水ウーラオスゴツゴツメット
飛行テラス
207-166-152-*-80-117
水流連打 アクアジェット カウンター 挑発

最終日に入ってきたが、シングル厨でそこそこ使用感良く出せることを知っていたので臆することなく採用することができた。
ここまでで辛いパオジアン、ウーラオス、ヘイラッシャ、霊獣ランドロス辺りにそこそこ強く出られて、ステルスロックがそこまで痛くないのが偉い。
特にヘイラッシャは地割れ持ち個体が減っていたので、挑発によって欠伸を止めながら水流連打と定数ダメージでヘイラッシャに勝てるのが強かった。
カウンターはパンチグローブウーラオスやテラスパオジアンに抗うために採用し、数回盤面をひっくり返すことができた。
テラスは地割れヘイラッシャの場合でも1回避ければケアできるように飛行。ヘイラッシャには切らなかったが何故か4回も切った。

所感

基本選出はカイリューハバタクカミパオジアン、キョジオーン入りにはカイリューハバタクカミ炎オーガポンでその他は臨機応変に選出。
どの並びでもある程度のパワーが出るので基本選出に拘らなくても戦うことができたが、一番バリューが出たのはやはり弱点保険カイリューを出した時だった。
赫ガチグマの解禁でどうなるか分からないが、対面構築を扱うのであればまたカイリューから軸にしたいと考える程度には強い動きだったと思う。
レートが上がり切らなかったのはスケイルショットカイリュー入りに負け続けた分で、それ以外の構築には対等以上に戦えていた。
8時50分頃に6位まで到達し、流石に1桁載ったと思って撤退したら2桁に落ちてしまい、悔しさを感じることもできない虚無感に苛まれる結果となった。
次は口先だけでなくちゃんと魂を賭けて最終日を戦い抜けるようにしたい。

Special Thanks

  • 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 応援してくれたぶえめいぼのみんな

【SVシングルシーズン9】溶解BIG6【最終100位】

SVシングルシーズン9で使用して最終100位だった構築。
TN:まひる

溶かしてしまったが、最高レートは1時時点2155まで伸ばすことができた。
溶かして悲しいので簡易に。


パオジアン 155-187-111-*-85-179
ディンルー 257-131-187-*-101-77
カイリュー 191-192-134-*-120-100
サーフゴー 189-*-116-170-143-108
ハバタクカミ 143-*-101-198-156-156
水ウーラオス 175-200-121-*-80-149

コンセプト

構築経緯

シーズン7~8で面白そうだと感じた3つの構築記事から着想を得たので、そこから高種族値スタンダードを詰めていこうと考えた。
「S8 最終8位&23位 最高最終レート2168 サフゴカイリューラオス」 - 九条霊異記
SV S8 シングル 最終14位 最高レート2166 ディンパオカミラオス - 願いが叶う場所
【S7最終7位】原始パオサーフ - Origin Regression

立ち回りの制限能力が非常に高いアンコールカイリューとサーフゴーの組み合わせを基本軸とした。
サーフゴーの耐久を上げて対面系統に役割を持たせるという発想はカイリューサーフゴーの選出幅を非常に広くすることができると思ったので、ほぼ全ての構築に採用されているハバタクカミをターゲットにしたHD振りの眼鏡サーフゴーで採用した。
サーフゴーがハバタクカミにテラスを切らせた時に取りこぼさないようにカイリューはノーマルテラス神速カイリューとした。
他は被テラス性能の高そうな水ウーラオスやハバタクカミ、サイクル系統への崩し性能を高めるディンルー、最後はセグレイブやトドロクツキ等を試した時期もあったが、ディンルーのテラスを最終日変更した兼ね合いで最後はパオジアンを使っていた。

個別解説

カイリューゴツゴツメット
ノーマルテラス マルチスケイル
191-192-134-*-120-100
神速 地震 アンコール 羽休め

サーフゴーと最高の補完を見せてくれた。
ステルスロック+イダイトウ♂に択を仕掛けられるのが嫌だったので、ステロ込み適応力ウェーブタックルをノーマルテラス切ってもほぼ耐えるようにした。
ただ、火力不足が目立ったのでイダイトウは他で見てA特化にすべきだったかもしれない。
ゴツゴツメットはヘイラッシャやイダイトウ、悪ウーラオスをそこそこ処理できるようになるのが偉かったと思う。

サーフゴー@拘り眼鏡
鋼テラス
189-*-116-170-143-108
ゴールドラッシュ シャドーボール 10万ボルト トリック

ハバタクカミを見えないところからそこそこ処理できる最高のポケモンだった。
C170↑1ハバタクカミのシャドーボールをほぼ耐えることまで振ることで、ハバタクカミのムーンフォース+シャドーボールを耐えたり、眼鏡フェアリーテラスムーンフォースを2耐えしたりするのが強かった。
副産物としてテツノツツミのハイドロポンプを2耐えすることも偉かった。
Cダウンが絡んで捲られるケースもたまに存在するが、長期的に見れば勝率は上がっていくと判断した。
ハバタクカミに対するカイリューサーフゴーの動きが強かったおかげで最終日まで戦えたといっても過言ではない。
Cは↑2水テラスハバタクカミの身代わりをシャドーボールでだいたい割れるライン。

ハバタクカミ@拘りスカーフ
草テラス
143-*-101-198-156-156
ムーンフォース シャドーボール エナジーボール 滅びの歌

相手の水ウーラオスにテラスを吐かせる凄い奴だったので、終盤は水ウーラオスに替わって出すことが多かった。(パンチグローブでテラスを切らないウーラオスはNO)
水ウーラオスの水流連打を半減しつつ、副産物としてキノガッサやチオンジェンへの逃げ道になるかもしれない草テラスの使用感は悪くなかった。
草テラスにしてから入れたエナジーボールもヘイラッシャへの高打点になるのでスカーフハバタクカミの4枠目の技としては結構撃ったと思う。

水ウーラオス@気合の襷
ゴーストテラス
175-200-121-*-80-149
水流連打 インファイト アイススピナー アクアジェット

終盤までは初手に出して相手にテラスを切らせる凄い奴だったが、最終日付近はHB固い水ウーラオスで普通に処理されることが多かったので選出率は下がっていった。
ミミッキュとかがいたら選出した方がいい。

ディンルー@オボンの実
炎テラス
257-131-187-*-101-77
地震 カタストロフィ ステルスロック 挑発

受け回しやキョジオーンを破壊しやすい挑発持ち。
眼鏡イーユイが多すぎたので最終日に鋼テラスから炎テラスに変えたが、変えた後にゴーストテラス耐久振りイーユイに屈したのでディンルーカイリューでイーユイ見るのが間違い。
ウルガモスも見れるかもと思って炎にしたが、テツノツツミへの出落ち避けや水ウーラオスに耐性つけられる水テラスでいいと思う。

パオジアン@ラムの実
電気テラス
155-187-111-*-85-179
氷柱落とし 不意打ち テラバースト 剣の舞

ディンルーを炎テラスにしたことでツツミディンドヒドが厳しくなったので、破壊できる枠として最終日に採用。
変えてから一度も当たらなかったので出してないが、ディンルーが炎テラスなら正解のはず。
ただ、ディンルーを水テラスにしてこちらにウルガモス耐性とかを寄せた方が良いと思われる。

所感

HDサーフゴーとカイリューの組み合わせで出すことが殆ど。プレイングの幅が広いので不利な相手でもどうにかできることは多いが、終盤はイーユイが多すぎて流石に厳しいと思った。
カイリューサーフゴー以外の採用理由が高スペック以外にないので、最適解は他にあるのだと思う。
最終日は朝潜った時に溶かしてしまった。単純に選出も立ち回りも下手だったが、どうも寝起きは調子悪いらしいので来期やる時はその辺の管理もして最終日をベストな状態で過ごしたいと思う。

Special Thanks

  • 体調不良にもかかわらず構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 最終日一緒に頑張ったぶえめいぼのみんな

【SVシングルシーズン8】壁レジエレキ入りマルチ展開【最終18位】

SVシングルシーズン8で使用して最終18位だった構築。
TN:まひる

また、しざよさんが同じベースの構築を葉桜杯予選、本選でそれぞれ使用し、本選優勝の結果を残してくれた。


レジエレキ 183-108-82-121-71-268
水ウーラオス 201-200-120-*-80-124
カイリュー 175-202-140-*-121-101
サーフゴー 194-*-115-203-111-105
パオジアン 155-187-111-*-85-179
ハバタクカミ 131-*-92-170-156-205

youtu.be しざよさんが動画でレンタルパーティを公開しているのでそちらを参照してほしい。

コンセプト

  • 選出・展開をロジカルに行える構築作り
  • 選出誘導により対面構築ミラーで有利に戦える確率を上げる

構築経緯

マスター到達まで


マスター到達まではガラル環境の水ウーラオス+サンダーの幻想を見て、スカーフ水ウーラオス+霊獣ボルトロスを軸として、パオジアンやハバタクカミ、霊獣ランドロスを強そうな型で採用した構築を使用していた。
しかし、下記の理由から軸にすることを断念。

  • スカーフ水ウーラオスがテラスを切らなければ行動保障を期待できない性能をしている(スカーフパオジアンのテラバースト)
  • 軸の並びが環境トップのハバタクカミ、カイリューに弱い
  • そもそも環境的に各ポケモンの圧力が高すぎて、対面操作を行うことが困難

ただ、裏に採用していた襷草テラスパオジアン+水ウーラオスの役割集中、瞑想痛み分けのブースト水テラスハバタクカミには可能性を感じたので、サイクルを回すことを諦め、襷パオジアン始動の対面+積みのハイブリッド展開で組み直すことにした。

基本軸の確定


襷草テラスパオジアンは、環境トップであるパオジアンと(テラスを切らなければ)水ウーラオスに弱いため、まずはそこに展開を作れるポケモンを探すことから始めた。
検討したところ、壁張りレジエレキであれば2体に展開を作ることができ、壁展開の苦手なディンルー、カバルドン、マスカーニャキノガッサ等に襷草テラスパオジアンを刺せるといった、お互いの呼び込みたいポケモンを呼び合う相互補完が望めると考えた。
壁張りを採用したので水ウーラオスをスカーフからパンチグローブの剣の舞ドレインパンチ型に変えて試したところ、レジエレキ+水ウーラオス+ハバタクカミの壁展開が非常にパワーの高い選出であることが分かったため、パオジアンを含めた4枚を軸に固定することにした。

序盤2桁台まで


軸確定時点では、裏には初期からそこそこ活躍してくれた残飯霊獣ランドロスと未来予知+欠伸+寒いギャグ持ちのガラルヤドキングでしばらく潜っていた。
この状態でもある程度戦えていたが、下記が気になり裏2枚を考え直すことにした。

  • ガラルヤドキングが相手に攻め寄りの選出をされた時に腐りがち
  • 仮にブーストテツノツツミを流してもブースト無ハバタクカミ、霊獣ランドロス、水ウーラオスではブースト無テツノツツミを起点にできない
  • ドオー、ドヒドイデモロバレルに両エースが弱いため、スカーフイーユイ等と組み合わさると対応が困難になる
  • 地面タイプがパオジアン、水ウーラオスにテラスを強要されて強くない

補完枠の見直し


4枚を固定した時に対策しなければならない要素は下記だと考えた。

何はともあれテツノツツミがどうしようもなかったので対策を考えたところ、壁と合わせて悪巧みサーフゴーを採用すれば、ブーストテツノツツミのアンコールを拒否しながら展開できるのでないかと考えた。
また、隠密マントも持たせればマスカーニャ以外には比較的戦える駒になると考え使用したところ、想像以上に使い勝手が良かったので5枠目に確定した。
6枠目にはここまでで重めな受けの毒タイプ+イーユイやマスカーニャに強く、サイクルに圧力をかけられそうなカイリューを採用した。最初は飛行テラスの身代わりアンコールで使用したが、テラス依存度の高さにより運用が難しいと感じたのと、テツノツツミ入りのラス1カイリューに対して安定した詰めを行えるポケモンがいないことに気づいたので、その辺りを解消した拘り鉢巻ノーマルテラスのABベースけたぐり型に変更した。

最後に構築を回す中で気になった水ウーラオス、ハバタクカミ、パオジアン、サーフゴーの技構成やテラスタイプの微調整を行い、構築が完成した。

個別解説

レジエレキ@光の粘土
ゴーストテラス
183-108-82-121-71-268
サンダープリズン リフレクター 光の壁 大爆発

初手パオジアンや水ウーラオスを牽制しつつ、地面タイプを強く誘発することでこちらのパオジアンと水ウーラオスの通りを良くしてくれる。
サンダープリズンは襷水ウーラオスゲッコウガに対面勝つために入れたが、シンプルに定数ダメージの削りが優秀で壁以外の強さも引き出してくれていたと思う。
スカーフハバタクカミやテツノツツミの攻撃でもほぼ確定を取られないため、どんな相手にも1回は動ける安心感があった。
テラスタイプは後発出しからカイリューの神速を透かして壁を貼れるようにゴーストテラスとした。
選出率は4割強程度とそこまで出す訳ではないが、対面構築相手への勝率や選出誘導の面で間違いなく貢献していた。
シーズン終了後の反省だが、選出圧が高すぎて刺さりすぎていると初手ブーストハバタクカミのような無茶な選出をされることがあるので、そういう相手にはむしろパオジアン軸で組み立てた方が良かったかもしれない。

HB

  • A200水ウーラオスの水流連打をほぼ耐え

HD

S

  • ↑1S178ライン抜き (S71位のブーストエナジーテツノブジン意識)

パオジアン@気合の襷
草テラス
155-187-111-*-85-179
氷柱落とし 噛み砕く テラバースト カタストロフィ

レジエレキの展開し辛いディンルー、カバルドンキノガッサ、マスカーニャ、ドラパルト、ガブリアス、ガチグマ辺りが初手に来た時に大体有利を取れるのが強かった。
また、辛いヘイラッシャを呼び寄せながら削りを入れられる点も優秀だったと思う。
有利対面で相手のテラスを誘発し、カタストロフィの定数削りを入れることで一定のアドバンテージを取ることができた。
相手のパオジアンと対面してしまった場合もカタストロフィから入り、聖なる剣を撃たれたらテラバーストはないと判断して水ウーラオスで剣の舞を積み対応していた。
Sを削ったことでミラーに勝てる理由がなくなったからか、初手出しのパオジアンが先制技を撃ちたい対面が思いの外なかったので、不意打ちを切って噛み砕くを入れてみた。
カタストロフィを見せると噛み砕くはほぼ考慮から外れるため、HBサーフゴーやラウドボーンに楽できる場面があって良かったが、やはり不意打ちが欲しい局面もいくつかあった。
テラスタイプはヘイラッシャや水ウーラオスキノガッサへの耐性をつけられる草テラスとした。
先制技がないと後発から出しても強くないのでシーズン終盤以降は全て初手出ししていた。

配分参考
ポケモンSV シングル シーズン6 パオラッシャイーユイ最終19位 - 有利対面ロクブラの法則

水ウーラオス@パンチグローブ
毒テラス
201-200-120-*-80-124
水流連打 ドレインパンチ アクアジェット 剣の舞

壁下で剣の舞を積むことで圧倒的な制圧力とドレインパンチによる場持ちの良さを手に入れることができる。
元タイプが水流連打と暗黒強打に耐性を持っていることから壁との相性が非常に良い。
壁がなくても物理相手にはかなり動けるのでレジエレキがいなくても積極的に投げていく。
パンチグローブは↑2水流連打でH振りカイリューを半分以上削る火力を確保できるのと同時に、ゴツゴツメットや炎の体、鮫肌を拒否できる点を評価している。
テラスタイプは最初は水だったが、アクアジェットのリーチが伸びる以外メリットを感じなかったので、ドヒドイデの毒拒否、マスカーニャのトリックフラワー半減、フェアリー格闘打点半減にできる毒テラスとした。
ハバタクカミやミミッキュの数少ない処理ルートになるため、選出した時には可能な限りこいつにテラスを切っていた。

H

  • 余り

A

S

ハバタクカミ@ブーストエナジー
水テラス
131-*-92-170-156-205
ムーンフォース 瞑想 身代わり 痛み分け

タイプの強さでカイリューやウーラオス、パオジアン等を上から制圧していく。
壁下で瞑想痛み分けしているだけで3タテまで持って行けることもそこそこあった。
カイリューはハバタクカミでテラスを切らせて水ウーラオスで処理できるようにする動きが重要になってくる。
身代わりの枠はシャドーボールと選択だが、身代わりによる詰ませが有効に働く場面が多かったので、終盤のサーフゴー増加を差し置いても身代わりで正解だったように思う。
ハバタクカミがきつい構築なので、上から動けるように最速。
テラスタイプは鋼打点と水打点、氷打点を半減できる水テラスとした。
ただ、カイリューの神速が通るようになったり、ヒスイヌメルゴンとの相性をひっくり返しても突破した時に水ウーラオスアクアジェット圏内に入ってたりするのでテラスを切る機会は少なかった。

配分参考
【SVシングル-S6使用構築】パオカイユイカミバレルラッシャ【最終6位】 - 余裕のよっちゃん

サーフゴー@隠密マント
格闘テラス
194-*-115-203-111-105
シャドーボール テラバースト 悪巧み 自己再生

壁下で受けを起点にすることで受け攻めスイッチ系を貫通することができたり、テツノツツミ+カイリューを半壊させることができた。
また、地味に辛めなバサギリとかモロバレルのような採用率の低いポケモンに圧力をかけられるので、構築のお守りのような存在になっていた。
最初は壁下での運用を想定していたが、練度が上がるにつれて壁なしのサイクル駒としても積極的に運用するようになった。
隠密マントはキョジオーン耐性がつくことは勿論、イーユイの悪の波動やパオジアンの氷柱落としの怯みを拒否できることで運で捲られづらくなるのが良かった。
テラスタイプは悪タイプに抜群をつきながら受け回しへの最低限の耐性を確保しつつ、悪技を半減できる格闘テラスとした。
格闘テラスが現環境で考慮され辛いのか、格闘弱点の相手でもテラスを切らずに突っ込んでくることが多く、そこそこイージーウィンを取ることができた。

H

  • 耐久ライン底上げのために振り切り

C

  • 技の威力が低いので振り切り

カイリュー@拘り鉢巻
ノーマルテラス マルチスケイル
175-202-140-*-121-101
逆鱗 地震 神速 けたぐり

逆鱗により受け回しを崩したり、神速で相手を縛ったり、耐性やマルチスケイルを使って有限サイクルを成立させたりと対面崩しサイクル全てをこなしてくれた。
けたぐりがH振りノーマルテラスカイリューに6割以上入るため、羽休め+残飯で粘ることを許さない。
副産物としてディンルー、ガチグマ、風船ヒードランを削る動きができるようになった。
また、ノーマルテラスカイリューに強くするためにBに厚く振ったが、様々な物理攻撃をミリ耐えするようになったお陰で色んな対戦を拾うことができた。
テラスタイプは神速のリーチを伸ばせるようにノーマルテラスとした。

HB

  • ↑1A204ノーマルテラスカイリューの神速*2をマルチスケイル込みでほぼ耐え

A

  • 余り(数値効率的にA1削ってDS振り分け)

選出例


令和のライコウローブウルガと呼んでいた基本選出。
ディンルー等による壁展開の阻害がなさそうで受けの毒タイプやヘイラッシャがいなければ選出できる。
壁下の水ウーラオスの破壊力、壁下の痛み分けで場持ちが良くなるハバタクカミの性能が非常に高く、選出さえできれば高い勝率を確保できた。


襷始動の積み展開。
レジエレキの展開し辛いディンルー、カバルドンキノガッサ、マスカーニャ、ドラパルト、ガブリアス、ガチグマ辺りがいた場合に出すことが多い。
ディンルーにはテラスを切らせつつ、カタストロフィ+削りによる最低限の被害で倒すのが理想。

+oror
主にマスカーニャ入りやヘイラッシャ入りに投げるパオジアン+カイリューの対面選出。
ヘイラッシャをカタストロフィ+草テラバーストで削り、水ウーラオスやハバタクカミの一貫を作りたい。
マスカーニャ入りはキョジオーンとセットであることが多かったので、補完にサーフゴーを選択していた。
裏水ウーラオスの選出はハバタクカミが刺さりづらい相手に対して物理の役割集中をかけるときにも重宝した。

+oror
テツノツツミ入りや受けの毒タイプ入りの受け攻めスイッチ系統に選出することが多い。
壁下のサーフゴーがテツノツツミ展開、受けの毒タイプ+攻めのどちらにも強く、基本4枠の辛い構築を崩してくれた。
ラス枠は対テツノツツミ+カイリューであればカイリュー、対ハバタクカミを厚く見るならハバタクカミ、刺さっているようであれば水ウーラオスを選択していた。

+or
ドヒドイデ入りや受け回し能力の高い構築に投げていた。
カイリューの逆鱗かサーフゴーを通してからハバタクカミによる詰めという展開が多かった。


ディンルー+ヒードランの同居やガチグマのような、けたぐりが初手で通りそうな場合に投げていた。
ハバタクカミに後隙を見せやすい選出なので、技選択を慎重に行う必要がある。


水ウーラオスの刺さりが非常に良い時に投げていた。
パオジアンで荒らしてレジエレキで壁を貼ってウーラオス着地と一直線な動きになるので、選出段階で出しても良いか見極めが必要。


受け回しへの選出。格闘テラスサーフゴーを通すことを目指す。
ちゃんと立ち回られると崩し切ることが困難だが、環境上受け回しが生き残るのは相当厳しいと感じたため、最低限の対策で許容した。

所感

対面構築ミラーにおいては初手対面のアドバンテージがそのまま勝敗に直結してくることが多いので、ギミックで初手対面を誘導して有利に持ち込む考え方は当たっていたように感じている。
実際、初手パオジアンが有利対面を取ってテラス誘発を決めることができた対戦はだいたい有利に進めることができた。
かなりどうしようもないサイコファングパオジアンとは2回しか当たらなかったが、正直もう少し増えても良いポケモンだとは思うので来期からは壁の信用度は下がる気がしている。
対テツノツツミは壁サーフゴーで倒すのが理想だが、結局レジエレキとサーフゴーをセットで出せる相手が少なかったので、終盤はお祈りしながら対面的に処理しに行くことが多かった。
また、ハバタクカミとミミッキュの処理を毒テラスウーラオスに頼りすぎて立ち回り幅が狭まっていたと思うので、そこが勝ちきれなかった一つの要因だとは感じている。
最後の対戦に勝てれば1桁に載せることはできたが、構築の欠陥であるハバタクカミの同速勝負に屈した形となった。
ただ、思い返すとそもそも立ち回り次第で捲れた対戦がいくつかあったと思うので、プレイヤースキル的にも最終1桁に残れなかったのは順当だったように思う。
それでも選出例の通り、展開パターンを多く持つ自分好みの構築が久しぶりに組めたので、その点では満足している。

Special Thanks

  • 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 応援してくれたぶえめいぼのみんな

【SVシングルシーズン1】フェアリードドゲザン軸グッドスタッフ【最終11位】

SVシングルシーズン1で最終11位だった構築。
メインロム TN:ぼっちちゃん 11位
サブロム  TN:バイオレット 3桁前半(3時頃に回線エラーで落ちたところで諦めた)

ガブリアス 183-182-116-*-105-169
カイリュー 191-*-144-121-121-123
サザンドラ 167-*-111-177-110-165
ドドゲザン 207-205-140-*-106-70
サーフゴー 175-*-116-198-115-125
コノヨザル 215-138-100-*-110-156

コンセプト

  • 9世代のガルクレセサザンを作る

構築経緯

ランクマでゴツメカイリューに為す術もなく負け、その性能の高さに感動して軸に組み込むことにした。
ゴツメカイリューを強く扱うには6世代のガルクレセのような形で組みたかったので、まずはガルーラに匹敵する安定感を持つポケモンを探し、フェアリーテラスのチョッキドドゲザンに着目。
ガルクレセと来たらサザンドラが欲しくなるので、ドドゲザンが呼び寄せるゴツメカイリューに後投げから負荷をかけられ、カイリューとの補完に優れる眼鏡サーフゴーを採用して3枚を基本選出とした。
裏を適当に入れて潜ったところ使用感がかなり良かったのでこの3枚から固めていった。
この3枚で対応し辛いゲンガー、セグレイブ、パルシェンウルガモス辺りに対応できるよう、裏軸はある程度対面的に動ける3枚で補完した。

個別解説

ドドゲザン@突撃チョッキ
フェアリーテラス 負けん気
207-205-140-*-106-70
ドゲザン 不意打ち アイアンヘッド テラバースト

メガガルーラ枠として採用し、メガガルーラさながらに活躍した。
初手テラス化して優れた耐性と持ち前の耐久で行動保障を得ながら、テラバーストの一貫で相手を削っていく。
ドラゴンが非常に多い環境かつ、ブラッキーや格闘を呼び込むポケモンなのでフェアリーテラバーストが非常に良く刺さった。
ゴツメカイリューに対して弱点テラバーストでゴツメを触らずに相手のテラスを誘発できるのがとても強い動きだったと思う。
テラス化した後もカイリュー、サーフゴーとの補完に優れるため、そのままサイクルパーツとしても扱える。
初手出しが多いので、不意の威嚇や地ならし等の起点作成要員をカモにできる負けん気。
S50~60族辺りは殆どSに振っており、ミラーには勝てないと判断して耐久を上げるためにHAに振り切った。
ドラパルトやサザンドラ、マスカーニャ等と撃ち合える貴重な枠なので、これらが複数枚入ってる場合は体力管理を行う必要がある。

カイリューゴツゴツメット
鋼テラス マルチスケイル
※最終日のみ鋼テラス、前日まではフェアリーテラスで採用
191-*-144-121-121-123
流星群 炎の渦 アンコール 羽休め

クレセリア枠として採用。
クレセドランを足して2で割ったような性能をしたポケモンで、アンコールによって起点回避性能が非常に高い。
ドドゲザンがいたらだいたい選出し、いなくても何かしらの仕事ができるので選出枠に余裕があれば出していた。
鉢巻を持たないマリルリ程度であれば、じゃれつくに後出しして羽休めが間に合ってしまう。
ドラゴンを無理やり後投げされやすいポケモンなので、交代に合わせれば大きく削ることができる流星群は非常に有用で、ついでにヘイラッシャやラウドボーンを素早く削ることができるのも偉かった。
ここまでSラインを引き上げるとゴツメカイリューミラーで有利になる他、構築で辛めな準速パルシェンに上から技を撃てるのが強かった。
セグレイブに抗うために最終日のみフェアリーテラスから鋼テラスに変更した。
ただ、最終日に明らかなメタ対象となっており、選出しても活躍しないことが多かったので、最終日深夜以降は可能な限り選出しないようにしていた。

B

D

サーフゴー@拘り眼鏡
悪テラス
175-*-116-198-115-125
ゴールドラッシュ シャドーボール トリック 自己再生

サザンドラ枠として採用。
ゴツメカイリューを筆頭に低速ポケモンや、テラス化したドドゲザンに対する鋼打点に後投げして負荷をかけていく。
カイリューと単純な相性補完に優れる他、アンコールからの交代+トリックが多くの相手に対して詰め筋として機能したのでとても相性が良かった。
自己再生はトリック後の詰めやサイクル時の型誤認に使えてかなり便利だった。
配分はCSを可能な限り上げつつ、サーフゴーミラーにある程度強くなりそうなラインまでHDラインを引き上げた形。
殆どテラスを切ることがなかったので詰め切れてない気がするが、悪ゴーストの打点に耐性をつけられる悪テラスとしている。
基本的にカイリューと一緒に出したいが、先述の通りカイリューがメタられすぎていたので、終盤は強気に対面選出の駒としても出していた。

D

コノヨザル@拘りスカーフ
炎テラス やる気
215-138-100-*-110-156
憤怒の拳 岩石封じ 蜻蛉返り 命懸け

基本選出では抗いづらいゲンガー、ウルガモスパルシェン、セグレイブ等が入ったパーティに対して選出を検討する。
きつい構築や裏に通っているポケモンがいる場合に命懸けで2on2に持ち込んでどうにかすることが多い。
ドドゲザンが蜻蛉返りのクッションとしても機能するのである程度サイクルを回すこともできる。
眼鏡以外のウルガモスに対して後投げして命懸けの択を迫るのがそれなりに強い動きだった。(臆病ウルガモスは環境的に事故と割り切った)
ウルガモス+ゴーストの並びに一貫する技を多く入れたかったのでインファイトを切って岩石封じを採用、蝶の舞を上から押さえつけながら裏のガブリアスに繋ぐ動きが強かった。
ノーマルテラスカイリューへの打点がないこと以外にインファイトを切った弊害はなかった。(1敗)
ウルガモスパルシェンと殴り合う展開もあると思ったので一番技が通らなそうな炎テラスを選択、但し命懸けばかりしていたので結局一回もテラスを切らなかった。
様々な型のコノヨザルが終盤に現れ始め、初手に出してもスカーフを想定されないことも多かったので、相対的に強くなっていたように思う。
ウルガモスやゲンガー、セグレイブが大量発生していたので最終日の選出率はドドゲザンに次いで高かった。

サザンドラ@食べ残し
鋼テラス
167-*-111-177-110-165
悪の波動 ラスターカノン 挑発 身代わり

セグレイブを筆頭にパルシェン、キョジオーン、カイリュー、ヘイラッシャ、ミミッキュ、ラウドボーン辺りにやんわりと戦えそうな枠として採用。
見た目とても弱そうな構成をしているが、挑発によってウルガモスの起点回避、眠るで粘るヘイラッシャ、ゴツメカイリューカバルドンハピナス入り受け回し等に強く出られるようになる。
結局チョッキセグレイブにはテラスを切り合うと勝てないし、ノーマルテラスカイリューも怪しいので基本的には信用できない。
但し、最終日だけでも投げつけるハピナスを3回降参に追い込んだので、そういった構築で事故らない要員として必要だったとは感じる。
不意の陽気ミミッキュとかに負けたくなかったので仕方なく臆病CS。

ガブリアス@拘り鉢巻
電気テラス 鮫肌
183-182-116-*-105-169
逆鱗 地震 岩石封じ テラバースト

サーフゴーに強めかつウルガモスミミッキュに見た目強いポケモンとして採用した。
コノヨザルドドゲザン選出の裏に置くことが多い。
ウルガモスがテラスタルもせずに対面舞おうとしてくるのを咎めるために岩石封じを採用、カイリューウルガモスの並びに対して交代に一貫しつつ対面の起点回避もできてかなり強かった。
基本選出だとアーマーガアが辛めなため、誘い殺しできる電気テラス。
アーマーガアには結局撃たなかったが、最終日に流行った飛行テラスカイリューにタイプ的に強いのが地味に有効な場面があったのでこれで良かったと思う。
不意の陽気ミミッキュとかに負けたくなかったので仕方なく陽気AS。
行動保障アイテムがなくても対面駒としてある程度機能するのはガブリアスの強みであると感じた。

所感

基本選出を出すことさえできれば非常に柔軟に立ち回ることができるため、選出できたときの勝率はかなり高かったと思う。
フェアリーテラスチョッキドドゲザンは初手テラスの中でもかなり扱いやすかったため、是非一度使ってみて欲しい。
終盤に基本選出で辛い駒がとても増えたことで非常にやり辛かったが、コノヨザルでウルガモスに対応する立ち回りを思いついたことで最終日もある程度戦うことができた。
最終日は基本選出が3割、ドドゲザンコノヨザル軸が6割、その他1割くらいだったので裏軸から構築を組み直しても強いパーティになるかもしれない。
ゴツメカイリュー軸で最後まで通したことは失敗だったが、相手の悪テラスドドゲザンをどうやって対策すれば良いか最後まで分からなかったので抜くことができなかった。
正直ここまで環境が回ると考えてなかったので、次に潜るシーズンでは最終環境を読み間違えないように気を付けたい。
今更ながら、ステルスロックを組み込まずによくここまで戦えたなと感じるシーズンだった。

Special Thanks

  • 育成を手伝ってくれたわふおさん
  • 構築にアドバイスをくれたぶえめいぼのみんな