真昼の星

夢咲く舞台に輝け私

【SVシングルシーズン18】氷結ミライニューラ【最終12位】

SVシングルシーズン18で使用して最終12位だった構築。
TN:あんのういも

コンセプト

  • 攻めに優れた補完で崩せない構築を作らない

構築経緯

■ - jiri_Pokemonのブログ
竜王戦予選で2位だった方のチョッキミライドン+鉢巻パオジアンが攻めの補完に優れており、初回シーズン特有の様々なサイクル系統に対する汎用崩しになっていると考え、軸として組み始めた。
原案の霊獣ランドロスは有限故に扱いが難しかったため、天候変更や吹き飛ばしによる起点回避、回復技によるターン稼ぎを行え、何より使い慣れてるカバルドンに変更した。
このままでは明らかにパオジアンに苦しい戦いを強いられるため、明確に強いポケモンとしてスカーフ水ウーラオスを4枠目に採用した。
上記4枠では特殊と組んでるコライドンとカイリュー、単体ではテツノツツミ、ギミックは毒菱系統が厳しいと感じたため、課題の相手との撃ち合いに参加しやすいハバタクカミ、毒菱回収が可能でドオーやドヒドイデ辺りを起点に崩しを行える飛行テラス挑発オオニューラで補完し構築が完成した。

個別解説


ミライドン @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: こおり
特性: ハドロンエンジン
性格: ひかえめ
207(252)-94-121(4)-198(196)-136(4)-162(52)
イナズマドライブ / りゅうのはどう / ボルトチェンジ / テラバースト

伝説枠。
超高耐久物理(ディンルー、ホウオウ)や高速物理(パオジアン、コライドン、ザシアン)以外であれば大体撃ち合って勝てるのがすごい。
エレキフィールドによって眠り、タイプによって麻痺を拒否できるので運勝負に持ち込まれ辛い点も魅力的だった。
ミライドン自身から地面タイプを崩すルートがあるとサイクル戦が楽になることが多いため、氷テラバーストを採用。
氷テラスはテツノツツミやパオジアン、白バドレックスの氷打点を半減しながら、ミラーに弱くならないことから受けの観点でも相性の良いテラスになっている。
竜星群は外しのリスクから地面テラスに見える相手が来ても技を押すことを躊躇う場面があったので、低リスクな様子見技として竜の波動にした。地面タイプをミライドン起点で崩す時は氷テラバーストを押せばよいので、安定感のある竜技採用は正解だったように感じる。
Sラインは最速95族(レックウザやBキュレムグライオン)を抜ける辺り。チョッキミライドンミラーにもあまり負けなかったのでこれで良かったと思う。


パオジアン @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: こおり
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
159(28)-189(252)-126(204)-99-86(4)-158(20)
つららおとし / かみくだく / ふいうち / こおりのつぶて

ミライドンとの攻めの補完が取れた最強の物理アタッカー。
高火力特殊電気+高火力物理氷の打点を受けられるポケモンはほぼ存在せず、ミライドンかパオジアンどちらかから崩しに行くことができた。
ボルトチェンジ+氷の礫で縛れる範囲も広く、対面的な強さも持ち合わせた並びだったと思う。
終盤そこそこの頻度で当たったホウオウ、白バドレックス、ルナアーラに対して、ミライドンと合わせて非常に強く出ることができたので取りこぼしを少なくできたことも良かった。
特に対HAチョッキホウオウはミライドンとカバルドンによって初手を強制しているため、パオジアンを合わせて氷テラス氷柱落としを撃つことで何度もイージーウィンできた。
技構成的にミラーは他で削らないと勝てないため、白バドレックスに強く出れたり、無振りホウオウの聖炎を1回耐えることができるようにBベースに寄せた。ミライドンから引く際の地震による削りを軽減できたり活きる場面はかなり多かったように感じる。

A

  • H振りホウオウを氷テラス氷柱落としで確定1発


カバルドン @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: はがね
特性: すなおこし
性格: のんき
215(252)-132-187(252)-88-93(4)-46 *S0
じならし / ステルスロック / ふきとばし / なまける

何の変哲もない物理受け。
コライドンやザシアン受け、ルナアーラの阻害、白バドレックスのトリックルーム枯らし、その他オオニューラを通す時のステロ撒きとしての役割が主だった。
ザシアン受けは成立していなかったし、終盤ゴチルゼルに怯えてあまり出せなかったので微妙な気もするが中々替えが効かない。
欠伸はミライドンの噛み合いが悪いので不採用。カバルドンのアイコンをしたエアームドのイメージで使用していた。
挑発コライドンが来たとしても裏と合わせて抗えるように地震ではなく地ならしとしている。
水ウーラオスにパオジアンと併せて選出し、カバルドンの定数ダメージでパオジアン圏内に入れる立ち回りを良くしていた。見えない役割集中になるのでそこそこ強い動きだったと思う。
トリックルーム白バドレックス相手にターン枯らしを行えるように最遅鋼テラス。トリックルーム以外にはデメリットが多く出たので普通にSは落とさなくて良いと思う。


ウーラオス(連撃) @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: みず
特性: ふかしのこぶし
性格: ようき
175-182(252)-121(4)-74-80-163(252)
すいりゅうれんだ / インファイト / かわらわり / とんぼがえり

対パオジアン要員。
パオジアンが居ても選出枠が足りなくて出せないことがそこそこあった。(欠陥)
瓦割は対壁に厚くできると思い採用したが、壁を割った後隙が結局きついので普通にアクアジェットやアイススピナーの方が良い。
陽気の理由はスカーフカイオーガやテラパゴス、Bキュレム等を咎めたかったのと水ウーラオスに後出しすることが多く、その時に確実に削りを入れたかったため。火力不足はあまり感じず、陽気のお陰で拾えた対戦も多いので正解だったと思う。


ハバタクカミ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: じめん
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
131(4)-67-75-187(252)-155-205(252)
ムーンフォース / たたりめ / マジカルフレイム / でんじは

ミライドンの次に出した汎用枠。
ここまでカバルドン頼みになっているコライドンやカイリューにタイプで強く出れて、種族値によってテツノツツミと撃ち合える枠として採用した。
補完としての採用だったが、終盤カイリュー+特殊伝説構築の増加に伴い選出回数も大幅に増えた。
ムーンフォースを連打してミライドンに繋ぐ単純な動きが強かったと思う。
カイリュー入りは神速が一貫しないように、襷まで削れていたとしても残せる展開を目指せるのであれば積極的に残していた。
自分がコライドン入りを考えたときに襷電磁波ハバタクカミを超えられなかったので、それを信じて電磁波を採用している。
終盤多かったハッサム用にマジカルフレイムを入れたが、普通に警戒されてたのか一度も蜻蛉されずにバレパンで処理されていた。
ミライドン構築なのでミラーに強くなるかもしれない地面テラスにしていたが、蜻蛉返りを考えると微妙な択になりやすく、結局切っても裏で処理されるだけだったので、スカーフ黒バドレックスを咎められる可能性のあるノーマルで良かったかもしれない。


オオニューラ @ エレキシード
テラスタイプ: ひこう
特性: かるわざ
性格: いじっぱり
175(156)-190(180)-84(28)-54-101(4)-158(140)
インファイト / アクロバット / つるぎのまい / ちょうはつ

毒菱回収できてエースにもなれるすごい奴。
毒菱系統の構築(主にグライオンやドヒドディンルー)をちゃんと崩し切れるように飛行テラスの挑発を持たせ、ついでにアクロバットで黒バドレックスにも出せるようにした。
飛行テラス+挑発はドオーやグライオンドヒドイデ+ディンルー辺りを咎めることができ、使用感がかなり良かった。
スカーフミライドンやテツノツツミ等も上から殴れるので受け攻めスイッチ系の構築にも出せるのが強み。
エレキシード込みでそこそこ堅いので様々な相手を起点に舞うことができ、積めれば大体の相手が確定1発圏内に入るので全抜き体制は整えやすい部類だった。
カタログスペック上はすごいので色んな相手に出したくなるが、1回舞える程度の耐久しかないことから対面系統の処理に弱い。
飛行テラス挑発で嵌めに行ける等相手を見極めて選出する必要があった。

A

  • できるだけ高く

HB

  • A↑1特化ザシアンの巨獣斬をほぼ1耐え

HD

S

  • S210までのスカーフ黒バドレックスを抜ける

総評

ミライドン+パオジアン、ステロ+ボルトチェンジ、ミライドンのテラバースト氷、挑発オオニューラと多様な崩しパターンがあるのでサイクルチックな構築に対しては高い勝率を出すことができた。
シーズン初回にしてはそこそこまとまりのある構築が組めたと思うが、上位伝説構築に対しては対面的に動かしていくパターンが多いので噛み合いが良くないと勝てない構築だったとは感じる。
きついのは高速物理伝説や壁ミライドンで、特にザシアンはミライドン赫ガチグマ対面で電気技撃ったり釣り交換多用しても3割取れれば上々という有り様だった。
パオジアン、ディンルー、カイリュー辺りが特殊伝説と固まっているパターンも選出が窮屈で苦しい。
採用率下位伝説には強いので取りこぼしは防げるが、採用率上位伝説には安定感がないので、1位を目指すにはコンセプトから間違っていた感が否めない。

所感

信じられないぐらい立ち回りが安定しなかったことでシーズン最終日1時時点で1600位まで落ちてしまったが、眠眠打破を飲んでから明らかに集中力を取り戻し、8時半頃1桁タッチまで行くことができた。
諦めなければ意外と最終日からでも取り戻せることが分かったのと、深夜を走り切るためのコンディションを整えることの重要性を知れたシーズンだった。(今後集中したい時は眠眠打破で戦っていく所存)

Special Thanks

  • 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 応援してくれたぶえめいぼのみんな
  • 配置を指導してくれたわふおさん