真昼の星

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【SVシングルシーズン10】弱点保険カイリュー軸対面構築【最終11位】

SVシングルシーズン10で使用して最終11位だった構築。
TN:まひる


キラフロル 189-67-111-200-102-107
炎オーガポン 185-146-143-*-117-133
カイリュー 197-198-123-120-120-90
ハバタクカミ 161-*-115-156-156-158
パオジアン 155-172-101-*-85-205
水ウーラオス 207-166-152-*-80-117

コンセプト

  • キョジオーン入りの裏表選出両方に対応する

構築経緯

シーズン中盤に炎オーガポンと同居した弱点保険カイリューが強いことに気づき、環境的に増えることは明らかだったキョジオーン入りにも有利を取れると思ったため、そこから構築をスタートした。
弱点保険はサイクルとの相性が悪いため、構築は対面的に組むことにした。
対面駒の2枚目にはカイリューが取ったアドバンテージを維持しやすいポケモンとしてブーストエナジー持ちのハバタクカミを選択し、3枚目には対面構築ミラーのイダイトウやパオジアンに一番マシな処理ルートになると考えて襷パオジアンを採用した。
炎オーガポンはどこにでも出せる性能をしている訳ではないと思ったので、基本選出で処理するのが難しい相手への崩しに役割を絞り、キョジオーンやヘイラッシャに隙を見せづらいHBベースの身代わり剣の舞型で採用した。
ここまでで相手のステルスロックや毒菱がとても痛いので、設置技を弾きつつ重めなチオンジェン辺りに弱くないキラースピン持ちのキラフロルを採用した。
最後にパオジアンや水ウーラオス、地割れのないヘイラッシャ、霊獣ランドロス辺りに抗えて、受け回しを誤魔化せる可能性がある挑発持ちのゴツメ水ウーラオスを採用した。

個別解説

カイリュー@弱点保険
鋼テラス マルチスケイル
197-198-123-120-120-90
アイアンヘッド 地震 流星群 神速

革命を起こしかけた最強の初手要員。
岩打点や初手ブーストハバタクカミの増加によって弱点保険が非常に発動しやすく、テラスを切らずに1.5枚以上持っていく展開が多々発生した。
特に対ハバタクカミは襷やシャドーボールムーンフォースのような型バレしてるような動きを除き、テラスを切らず勝つことができたのでテラス択を取らずに相性関係を逆転できるのが革命的だった。
更に真価は対キョジオーン性能にあり、初手対面で地震と塩漬けを撃ち合って弱点保険を発動すると、フェアリーテラス、毒テラス両方に対応可能で裏引きにも大きな負荷をかけられる盤面を初手から作り出すことができた。
仮にキョジオーンを残してカイリューを処理されても、削れたキョジオーンを挑発ハバタクカミと身代わりオーガポンで強く使わせないことができたので、全体で隙を見せずに対応することができた。
流星群は初手のカウンター水ウーラオスガブリアスカイリュー、霊獣ランドロス、ヘイラッシャを削りに行けるのが強かった。
テラスタイプは対パオジアンやテツノツツミ、削れた状態からハバタクカミとの相性関係を逆転できるのが強力な鋼。
パオジアンの3割怯みに付き合うこと、スケイルショットカイリューに革命返しされたこと以外は本当に強い型だった。

HB

A

  • 11n

ハバタクカミ@ブーストエナジー
電気テラス
161-*-115-156-156-158
ムーンフォース シャドーボール 甘える 挑発

対面選出の2枚目に出すことが多い。
カイリューで得たアドバンテージを維持しやすい挑発持ち。
最初はCSベース地面テラバースト持ち3W挑発で使っていたが、真っ当な竜舞カイリューに無限連敗したので最終日4時頃にHBベースの甘えるに変更した。
物理偏重な環境だったので甘えるの刺さりが良く、この変更からレートを伸ばすことができた。
テラスタイプは電磁波に耐性が全くないのはどうかと思ったので、テラスが余ってる時にケアできる電気。エアスラカイリューに強いことで拾えた対戦が2回あったのでこれで良かったと思う。

パオジアン@気合の襷
ゴーストテラス
155-172-101-*-85-205
氷柱落とし 噛み砕く 氷の礫 聖なる剣

対面選出の3枚目として出し、対面ミラーのイダイトウやパオジアン、岩オーガポンとかを詰め切ってもらう。
鋼テラスカイリューが多すぎたため、終盤は水ウーラオス、オーガポンを選択することが多く選出率は低くなったたが、イダイトウ辺りの負けたくない相手を確実に詰め切ってくれるので抜くに抜けなかった。
どちらかと言えば最後の方はウーラオスやヘイラッシャのいない相手への初手出し要員にすることが多かった。
テラスタイプは神速や電光石火をケアできるゴースト。

炎オーガポン@竈の仮面
炎テラス
185-146-143-*-117-133
棍棒 パワーウィップ 剣の舞 身代わり

対面選出(パオジアン)で対応の難しいキョジオーンやヘイラッシャがいた場合に積極的に選出する。
塩漬けに対して身代わりを残せるのが強いが、カイリューだけでキョジオーン入りを崩壊させることが多くこの盤面になることは少なかった。
キョジオーン以外にもヘイラッシャやドヒドイデに身代わりを残してアドバンテージを取る動きが取れたので間違いなく強い技だったと思う。
HB方面が非常に固いのでキョジオーン入りに裏選出されて水ウーラオスやパオジアンと対面しても戦えたのが良かった。
草打点は水ウーラオスやヘイラッシャを迅速に処理したかったので、命中不安はあるもののパワーウィップとした。
カイリューと並べることで初手の岩打点を誘発することを期待して採用したが、与えた役割も忠実にこなしてくれる最高のポケモンだった。

HB

  • 121キョジオーンの塩漬けを身代わりが最高乱数切って耐え
  • 172パオジアンの氷柱落としをほぼ2耐え

キラフロル@突撃チョッキ
草テラス
189-67-111-200-102-107
パワージェム キラースピン 大地の力 エナジーボール

ステルスロックと毒菱両方をケアできる替えの効かない性能をしたポケモン
カイリューの苦手とするコノヨザルやディンルー等のステルスロック展開やチオンジェン入りに抗うために採用した。
主にテラスを切っても展開勝ちできそうな場合や後発パオジアンをステロ展開に置きたい時に初手出ししていた。
キラースピンが強く、チオンジェン入りやステルスロック展開相手に良く刺さってくれた。
基本的には初手出しして対面的に扱うが、後述のゴツメウーラオスと地味に相性が良く、有限サイクル選出することもたまにあった。
テラスは水、地面打点に裏目をつける草。有名すぎて一点読みされるのでテラス切ってもアドバンテージを取りづらいのは弱かった。

水ウーラオスゴツゴツメット
飛行テラス
207-166-152-*-80-117
水流連打 アクアジェット カウンター 挑発

最終日に入ってきたが、シングル厨でそこそこ使用感良く出せることを知っていたので臆することなく採用することができた。
ここまでで辛いパオジアン、ウーラオス、ヘイラッシャ、霊獣ランドロス辺りにそこそこ強く出られて、ステルスロックがそこまで痛くないのが偉い。
特にヘイラッシャは地割れ持ち個体が減っていたので、挑発によって欠伸を止めながら水流連打と定数ダメージでヘイラッシャに勝てるのが強かった。
カウンターはパンチグローブウーラオスやテラスパオジアンに抗うために採用し、数回盤面をひっくり返すことができた。
テラスは地割れヘイラッシャの場合でも1回避ければケアできるように飛行。ヘイラッシャには切らなかったが何故か4回も切った。

所感

基本選出はカイリューハバタクカミパオジアン、キョジオーン入りにはカイリューハバタクカミ炎オーガポンでその他は臨機応変に選出。
どの並びでもある程度のパワーが出るので基本選出に拘らなくても戦うことができたが、一番バリューが出たのはやはり弱点保険カイリューを出した時だった。
赫ガチグマの解禁でどうなるか分からないが、対面構築を扱うのであればまたカイリューから軸にしたいと考える程度には強い動きだったと思う。
レートが上がり切らなかったのはスケイルショットカイリュー入りに負け続けた分で、それ以外の構築には対等以上に戦えていた。
8時50分頃に6位まで到達し、流石に1桁載ったと思って撤退したら2桁に落ちてしまい、悔しさを感じることもできない虚無感に苛まれる結果となった。
次は口先だけでなくちゃんと魂を賭けて最終日を戦い抜けるようにしたい。

Special Thanks

  • 構築のレンタルを作ってくれたしざよさん
  • 応援してくれたぶえめいぼのみんな