真昼の星

夢咲く舞台に輝け私

【竜王戦2024 挑戦者決定戦】クエスコライ展開 【最終1位】

ポケモン竜王戦2024 挑戦者決定戦で同じパーティを使用したおろしぽんずさんが1位を取ったので代筆します。


エスパトラ 173-*-108-156-81-138
コライドン 197-205-136-*-121-165
ガチグマ 201-*-141-188-117-76

構築経緯

見せ合い無し33という特殊ルールである関係上、多少無理やりな立ち回りを取り入れてでも対応範囲の最大化を目指すという観点で構築を組み始めた。
竜王戦の仲間大会等の流行を追う限り、構築系統としてはスタンダードな対面、ミラコラ+受け2の受け攻めスイッチ、毒菱、壁、トリルあたりに分類できると考え、この中で特にミラコラ+受け攻めスイッチに有利を取ることができなければ上位に残れないと考えた。
受け回しを崩す上でミライドン、コライドンどちらが優位か考えたとき、ミライドンではメインウエポンどちらも無効タイプがある関係で挑発等の搦手がなければ崩せない≒スカーフミラコラ引き択への対応が難しいが、コライドンであれば環境的に一貫を切りづらい炎・格闘がメイン打点であること、拘り鉢巻を持たせることでそれらを超火力で押し付けられるという点から鉢巻コライドンを選択することにした。
次にスタンダードな対面系統に押し負けないようにミラコラどちらとも撃ち合える性能を持ち、環境的に必須な電気技の一貫を切りつつ、地面タイプミラーの撃ち合いに強いガチグマを採用。型はテラス無しでラス1のミラコラ対面に勝てる可能性が残り、壁やトリルターン稼ぎもできると考えて、堪える+イバンの実とした。
ここまででスタンダードへの撃ち合いや有利対面で着地さえすれば受け攻めスイッチはクリアできそうなので、ここから受け攻めスイッチの初手スカーフ、毒菱、壁、トリルへの対策になる核がいないか探した。
初手スカーフの様子見、壁、トリルターン稼ぎが必要という条件から守るを使えるポケモンを置くべきだという結論に達し、加速により守るを強く使うことができ、多くの毒菱要員にも一方的に負荷をかけられるクエスパトラが条件を満たしていると考え採用した。

個別解説

エスパトラ@気合の襷
鋼テラス
173-*-108-156-81-138
ルミナコリジョン ラスターカノン バトンタッチ 守る

最高の初手要員。
採用される主な悪タイプがオーロンゲやディンルー、パオジアン程度しかおらず、鋼タイプも逆風な環境だったのでルミナコリジョンを強く使うことができた。
守るによる初手ミラコラの型判別や壁、トリルターン稼ぎ、加速バトンでコライドンやガチグマに繋ぐ動きと立ち回りの幅を増やすことに大きく貢献してくれた。
Bに振ることで初手のマンムーマリルリと撃ち合えたり(叩き落とすは無理)、コライドンのスケイルショットを4発までは耐えることができるのが偉い。
Sを下げたことで守らなければならない回数は増えるが、初手瞑想やルミナコリジョンを考えると悠長なことはできないので守る読み行動はそこまでされなかった。
ラスターカノンは氷、フェアリータイプやそれらテラスが環境に多く存在しており、ルミナコリジョン*2圏外のハバタクカミやチョッキマンムー等に見えない突破手段となり数々のイージーウィンをもたらしてくれた。

C

  • 余り

HB

S

  • ↑1で最速テツノツツミ抜き
  • ↑3で↑1最速コライドンを抜ける

コライドン@拘り鉢巻
炎テラス 197-205-136-*-121-165
フレアドライブ ニトロチャージ けたぐり ワイルドボルト

火力指数11万の化け物。
晴下のテラスニトロチャージが剣盾特化ザシアンの巨獣斬とほぼ同じ指数と書けば火力の異常さが分かる。
エスパトラの加速バトンから繋いだ時のフレアドライブやけたぐりの制圧力が凄まじく、後発コライドンやミライドンの展開を上から抑え込みながら戦うことができた。
ワイルドボルトペリッパーやソウブレイズ用に入れたが、素直に逆鱗を入れても良かったかもしれない。

A

H

  • 反動意識の余り

S

  • ↑3で↑2最速コライドンを抜ける
  • ↑2で最速スカーフミライドンを抜ける

ガチグマ@イバンの実
フェアリーテラス
201-*-141-188-117-76
ブラッドムーン 大地の力 ムーンフォース 堪える

一般枠の中で撃ち合い性能が最も高いと思っていたポケモン
ミラコラが先制技を覚えないので、イバンの実が無駄になりづらいのが強かった。
ルミナコリジョンから繋ぐことでガチグマ単体では崩せない相手を特殊方面から崩すような動きもできて相性が良かった。
真空波を切った影響はそこそこ感じたが、それよりも炎コライドン、通常ミライドンへのダメージソースになる大地の力、テラスのないコライドンをワンチャンス捲れる可能性がありグライオンにギリギリ隙を見せなさそうなムーンフォースの方が大事だと考えた。
HDに多く割くことでミライドンに堪えるをせずに2回行動できる場面がそこそこあったお陰で捲れる展開も多かった。
ただ、特化ミライドンまで意識した影響で物理方面への乱数が怪しくなってしまったのでそこは失敗だった。
テラスはドラゴン・格闘打点を半減することで、コライドンと併せて拘りコライドンの技の一貫を切れるフェアリーとした。

C

  • 余り(無振り炎コライドンを大地の力で50%1発)

HD

  • C205ミライドンの流星群を確定耐え

S

  • ある程度のミラーを抜ける程度

総評

バトン展開、イバンの実、守る、堪える等アドリブの効きやすい要素が多かったので、択は増えたがその分対応範囲の最大化にも成功していたように思う。
コンセプト通り受け2枚入りの構築には非常に高い勝率を出せていたのは良かった。
苦手だったのはクエスパトラがアドバンテージを取りづらい毒菱展開、HB特化オーロンゲの壁展開、また単体だとカイリューやチオンジェン辺りだった。

後語り

自分はマッチング、運、噛み合い全てに恵まれず大敗を喫しましたが、同じ構築を使ったおろしぽんずさんが1位、しざよさんも1700後半と奮闘してくれました。
おろしぽんずさんは構築が完成してから熱心に壁打ちや環境分析を行ってたので、それらが報われたようで本当に良かったと思います。
勿論自身が勝ちきれなかったのは悔しいので、次回公式大会に出る機会があれば全力を尽くしたいと思います。