【剣盾シングルシーズン15】カバザシサンダー【最終10位 2147】
剣盾シングルシーズン15で使用して、以下の結果を残すことができた。
メインロム TNくろもちぃ 最終2147 10位
サブロム TNそらぎんこ 最終2108 28位
ザシアン 199-220-138-*-154-170
サンダー 165-*-105-177-111-167
カバルドン 212-132-181-*-101-57
エースバーン 155-181-100-*-101-171
悪ウーラオス 175-200-121-*-80-149
ラプラス 209-106-100-150-127-87
構築のレンタルを作ってくれたしざよさんが動画でレンタルIDを公開しているため、使用したい場合は下記URLを参照頂きたい。
コンセプト
殆どの構築にザシアンを出して勝利する。
構築経緯
ザシアン + サンダーの攻めの補完に惹かれたため、2枚から構築をスタートした。
ザシアンはミラー以外への対面性能を上げることが強いと考え、竜王戦でえぼにーさんが使用していたHDベースのフルアタッカー型で採用した。
サンダーはダイマックスを強く切れる型の必要があるため、受けることが困難な「いのちのたま」を持たせた型で採用した。
上記2匹だと相手のHBサンダーが重いため、ザシアンとの補完で誤魔化すことができて、「ステルスロック」の削りと合わせることでザシアン、サンダーどちらかの一貫を狙いに行けるカバルドンを入れて3匹を基本選出とした。
ザシアンミラーへの選出択を増やしたかったのと、ここまでで展開を止めることが難しいメタモン、ガマゲロゲへのストッパーが欲しかったため、「こだわりスカーフ」を持たせたエースバーンを採用した。
ここまでで黒バドレックスが重いことに加えて、壁 + カバルドンに強い伝説のような並びが重いため、それらに強く出れそうな悪ウーラオスを採用した。
最後にザシアン + サンダーでは崩すことが難しいラッキー + ヌオー + 伝説のような並びにイージーウィンを取りに行きたかったため、「りゅうのまい」を持たせた両刀ラプラスを採用した。
個別解説
ザシアン@くちたけん
199-220-138-*-154-170
きょじゅうざん じゃれつく ワイルドボルト でんこうせっか
禁伝枠で一番クセのない使い方ができると思ったため採用した。
耐久に大きく割くことで殆どの攻撃を1回耐えることができるため、想定通り撃ち合える回数を増やすことができた。
「でんこうせっか」は「きょじゅうざん」耐えまでを想定した相手のプランを崩すことができたり、「こらえる」+「イバンのみ」による行動を咎めることができる。
後述のエースバーンとの連携でメタモンを処理するためにSを準速エースバーンより落としている。
ヌオー + メタモンのような相手を除き、殆どの構築に選出した。
技構成は外す理由がない「きょじゅうざん」
対面性能を引き上げる「でんこうせっか」
ヌオー、サンダー、ゼクロムへの打点となり、ディアルガを等倍で削れる「じゃれつく」
カイオーガ、ホウオウ、テッカグヤ辺りに撃てる「ワイルドボルト」
A
- 11n
- A222ザシアンと比較したとき、202-150ヌオーや197-150サンダーに対して「じゃれつく」のダメージが変わらない
- 202-150ヌオーを「きょじゅうざん」+「じゃれつく」× 2で高乱数1発
- 197-150サンダーを「じゃれつく」× 2で高乱数1発 (「せいでんき」と外し考慮で55%程度)
- メタモンコピー後の155-138ザシアンを「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」で高乱数で突破
B
- A217白バドレックスの「ダイアース」を最高乱数切り1耐え
- A220ザシアンの↑2「きょじゅうざん」を9/16で1耐え (どうしても対面しなければならないときの言い訳)
D
- 雨下C202カイオーガの「しおふき」を確定1耐え
- C217黒バドレックスの↑1「ダイホロウ」を確定1耐え
- 「いのちのたま」持ちC217黒バドレックスの「ダイホロウ」が144~172
S
- 最速ガブリアス抜き
- 準速エースバーン抜かれ
サンダー@いのちのたま
せいでんき
ぼうふう ボルトチェンジ ねっぷう はねやすめ
165-*-105-177-111-167
一般枠の中でダイマックスした時のパワーが非常に高いことを評価して採用した。
ザシアンとの補完の良さや、後述の「ステルスロック」と併せてサンダーを受けているポケモンを「ダイジェット」圏内に入れられるように「ボルトチェンジ」を採用している。
「ボルトチェンジ」ではダイマックス時のダメージがネックなものの、基本的には「ダイジェット」を撃つことや、ダイマックス時に「ステルスロック」の削りを入れている場合が多いため、火力不足が気になる場面は少なかった。
カバルドン入りには素の「ぼうふう」を撃たなければいけない場面が多いため、その不安定さを除けば最高のポケモンだった。
技構成はダイジェットの媒体となる「ぼうふう」
ザシアンとの補完が良く「ダイサンダー」の媒体となる「ボルトチェンジ」
ナットレイやドリュウズへの打点となり、「ダイバーン」でエースバーンの火力を底上げを狙える「ねっぷう」
カバルドンやザシアンと最低限のサイクルを回すことが多いため「はねやすめ」
C
- 197-150-111サンダーを「ボルトチェンジ」+ ザシアンの「じゃれつく」で高乱数1発
カバルドン@オボンのみ
すなおこし
212-132-181-*-101-57
じしん ステルスロック あくび ふきとばし
上記2枠では相手のサンダーに展開を止められる可能性が高いため、起点にできるポケモンとして採用した。
「アッキのみ」を発動させたサンダーを流したり、「ステルスロック」を入れることでこちらのサンダーのダイマックスを受けられないようにする。
サンダー対策以外にも「ステルスロック」による削りや対面操作、数値を活かしたクッションとして投げられるのが優秀で、多くの構築にザシアン、サンダーと併せて選出した。
ヌケニン入りにザシアン、ラプラスを通す時やカイオーガ入りと戦うときに「すなおこし」が役に立った。
また、重めな日食ネクロズマやドリュウズにも強めなのが偉かった。
「ラムのみ」持ちランドロスや日食ネクロズマがとても鬱陶しく、「ふきとばし」を撃つかどうかでどの対戦も悩んでいた。
技構成は様々なポケモンを削りに行ける「じしん」
削りによってザシアンやサンダーの一貫を作るための「ステルスロック」
「ステルスロック」と併せた削りや、対面操作するための「あくび」
起点回避や展開構築を潰すための「ふきとばし」
H-B
- A222ザシアンの↑1 「きょじゅうざん」を乱数下2つ切って2耐え (乱数下2つを引くと「オボンのみ」が発動しない)
- A222ザシアンの↑3 「きょじゅうざん」を1耐え
H-D
- 「いのちのたま」持ちC177ダイマックスサンダーの「ダイジェット」を最高乱数切り1耐え
- C146サンダーの「ぼうふう」を確定2耐え
S
- 最鈍ラグラージ抜かれ
- 4振りヌオー抜き
エースバーン@こだわりスカーフ (キョダイマックス個体)
リベロ
155-184-100-*-101-171
かえんボール(フレアドライブ) とびひざげり とんぼがえり コートチェンジ
※最終日深夜のみ「かえんボール」で使用
ザシアンミラーへの選出幅を持たせたいのと、ザシアンをコピーしてくるメタモンやガマゲロゲに対するストッパーとなる点を評価して採用した。
最終日付近で増えていたガラルヒヒダルマを上から叩ける点も偉かった。
また、サンダーで重めなディアルガ、ドサイドンに対しても打点があるため、第2のダイマックスエースとして活躍させることができた。
最終日まで命中の安定感を重視して「フレアドライブ」を使っていたが、サンダーやギルガルドに対する裏目より反動ダメージのデメリットが思いのほか大きかったため、最後は「かえんボール」で使っていた。
「コートチェンジ」は「ダイウォール」媒体が欲しくて採用。実際に「ダイウォール」→攻撃技→「ダイウォール」でダイマックス切りあいの対面を制したり、ドサイドンの「イバンのみ」を透かすことができた。
1戦だけラプラスからオーロラベールを剥がすことで展開勝ちできた対戦があった。
技構成はザシアンを筆頭に鋼タイプを処理するための「かえんボール」
対ガマゲロゲやディアルガ、ドサイドンへの打点となり、「ダイナックル」の媒体となる「とびひざげり」
対面操作できて、ラプラスやカイオーガのCを「ダイワーム」で落とすことができる「とんぼがえり」
ダイウォール媒体となる「コートチェンジ」
A
B
- A220ザシアンの↑2「きょじゅうざん」を確定1耐え
S
悪ウーラオス@きあいのたすき
175-200-121-*-80-149
あんこくきょうだ ふいうち カウンター ちょうはつ
黒バドレックスと壁展開が重いため、ある程度強い枠として採用した。
サンダー + ザシアンの対面選出時の最後の一コマになることが多かった。
「ちょうはつ」はヌオー、サンダーの回復防止やカバルドンの展開回避、ゼルネアスの展開回避に使えてとても便利だった。
「カウンター」はメタモン入りへの選出択を増やしたくて採用したが、エースバーンで事足りていたので正直何でも良かったと思う。
技構成は採用理由から「あんこくきょうだ」
黒バドレックスを処理したい「ふいうち」
起点回避や崩しに使える「ちょうはつ」
メタモンや物理のダイマックスへのストッパーになる「カウンター」
ラプラス@たべのこし (キョダイマックス個体)
うるおいボディ
209-106-100-150-127-87
フリーズドライ アクアブレイク りゅうのまい みがわり
かみんちゅ君が原案を思いつき、対応範囲がこの構築の穴をきれいに埋めていると感じて採用した。
ラッキー + ヌオーのどちらかを起点にして、もう1枠に採用されることの多い伝説枠のホウオウ、ムゲンダイナ、イベルタル、ジガルデ等まで貫通することができる。
ラッキー枠がバンギラスでも「ステルスロック」の削りとカバルドンとのサイクルを回して立ち回れば対応できた。
特性を「うるおいボディ」にすることで、ヌオーやラッキーに万が一状態異常をもらってもリカバリが効いたり、ムゲンダイナの「どくびし」にも対応することができる。
メタモンにコピーされるパターンでも場に「みがわり」が残った状態からスタートすることが多く、ダイマックス時にこちらだけが「キョダイセンリツ」を撃てるため、メタモンにも有利に戦えた。
また、ラプラス + ザシアンの並びを警戒せざるを得ないため、パーティにいるだけでカイオーガやガマゲロゲに水技を撃たせ辛くする利点があった。
技構成はヌオー、ドヒドイデ、ムゲンダイナへの打点となる「フリーズドライ」
ラッキー、バンギラスへの打点となりダイマックスで「うるおいボディ」を発動させられる「アクアブレイク」
ラッキー、ヌオーを起点にする「りゅうのまい」、「みがわり」
H
- 16n+1
A
C
- ムゲンダイナやドヒドイデへのダメージを考えて全振り
H-D
- C166ムゲンダイナの「かえんほうしゃ」を「みがわり」が最高乱数切り1耐え
S
- ある程度までSに振ったラッキーを抜ける想定
- ↑2で最速イベルタル、↑3で最速ムゲンダイナを抜ける
選出
7割以上はザシアン サンダー カバルドン
対ザシアン
カバルドン + ザシアン + サンダーorエースバーン
基本的にはカバルドンからサンダーを展開してダイマックスを切って勝利を目指す。
メタモン、ガマゲロゲ、ドサイドン等が見えた場合はエースバーンを選出する。
対ムゲンダイナ(対面寄り)
カバルドン + ザシアン + サンダー
カバルドンとザシアンでサイクルを回してダイマックスサンダーを通す。
対面軸は不利寄り。
「コスモパワー」持ちムゲンダイナやガマゲロゲがいると勝てない。
対カイオーガ
ザシアン + カバルドン + サンダー
ザシアンを初手サンダーから入ってカイオーガを出す展開が多かったため、サンダーに対してカバルドンを出して展開を作っていた。
初手カイオーガから入ってきた場合はワイルドボルトを撃ち、交代してこなかった場合は下記のパターンに入って有利が取れると判断していた。
- 電気技を撃たれる:そのまま大きなアドバンテージを取って逃げ切り
- 上から「しおふき」を撃たれる:相打ちを取って2枚目のカバルドンを止めることが難しくなる
- ダイマックスから「ダイストリーム」を撃たれる:こちらもサンダーをダイマックスして「ダイサンダー」で倒す
対イベルタル
ザシアン + カバルドン + サンダー
サイクルを回してザシアンかサンダーの一貫を狙う。
対ゼルネアス
サンダー + ザシアン + カバルドンor悪ウーラオス
初手ゼルネアスは「ボルトチェンジ」からザシアンへ繋ぐ。
それ以外のポケモンでサンダーを止める手段がなさそうであれば初手からダイマックスを切る。
ラグラージやカバルドンが見えたら悪ウーラオスを優先する。
対日食ネクロズマ
サンダー + ザシアン + カバルドン
ザシアンが日食ネクロズマの起点になるため、ザシアンを一般枠に対して雑に消費してカバルドンとサンダーを大事にする。
ダイマックスを先に切らせるゲームになりがち。
苦手意識強め。
対白バドレックス
ザシアン + カバルドン + サンダー
択を合わせられると即詰みに入るため、実は有利がつかない。
白バドレックスが択を取れないように立ち回る必要がある。
悪ウーラオス + ザシアン + α
対黒バドレックス
ザシアン + 悪ウーラオス + α
展開次第で即詰みなので不利がつく。
初手ダイマックスを駆使したり、ザシアンで黒バドレックスの攻撃を耐えて処理して逃げ切りを狙う。
対ホウオウ
カバルドン + サンダー + ザシアン
ホウオウに「ワイルドボルト」を合わせて頑張る。
対ジガルデ
ザシアン + カバルドン + サンダー
カバルドンやサンダーのダイマックスでジガルデの要塞化を防ぎながら、ザシアンとジガルデの対面を作ってじゃれつくを当てる。
対ディアルガ
ザシアン + エースバーン + α
不利寄り
ディアルガに弱くないエースバーンを出して頑張る。
霊獣ランドロスと組まれていると厳しい。
ヌオー + ラッキー + 伝説
ザシアンorサンダー + カバルドン + ラプラス
受け回し軸はヌオー、ラッキーをラプラスで起点にして崩す。
メタモンまで入っていたらザシアンではなくサンダーを選出する。
所感
S14も実はこっそり潜っていたが、強い構築だったにもかかわらず結果を残せなくて悔しい思いをしたため、リベンジを誓って潜っていた。
構築もそれなりにきれいに組めて結果にも残せたので満足している。
竜王戦環境はそれぞれの伝説に強みがあって、その強みを活かす組み方が過去世代を彷彿とさせるので、5世代や6世代を経てきた層にはかなり刺さるルールだと感じた。
Special Thanks
構築相談に乗ってくれてレンタルも作ってくれたしざよさん
ラプラスの原案やサンダーの構成のヒントをくれたかみんちゅ君
最終日応援してくれたぶえっさん、クマさん、わふおさん、けいとさん、ゆずさん
今シーズンマッチングした全ての方々